舞台を好きになってよかった
はーい、どーもです。
今回は少し湿度高めというか、しんみり?したお話。
(ただの私の中の整理)
コロナが大流行し、多くの舞台が中止になりました。
私も10公演以上払い戻しました。
4月頃には、「早く舞台が観たい!!」と毎日言っていましたが、人間は慣れるもの。
6月が終わる頃には、「行かなくても意外といけるな」と思うまでに。
たぶん、公式が危惧していたのはこれ。
ある俳優さんが言っていましたが、
「舞台って効率の悪い趣味」なんですよ。
何ヵ月も前からスケジュール開けて、安くないチケットを買い、安くない交通費も時間もかけていく。
観劇時間は2.3時間。
しかも席はランダム。
同じ時間をかけるなら、映画を見たほうが楽だし安い。
本当にその通りだと思います。
観劇しない友達から「そこまでして観るの?」と聞かれたこともあります。
(その俳優さんはその後に「それでも舞台を選んでくれた皆様に感謝をし、舞台じゃなきゃと思ってもらえる演技をします」とおっしゃっていました。)
また、舞台って一度冷めるとなかなか行きづらくなる。(個人差あり)
行ってる頃は、熱に浮かされているというか、ワクワクして行って他の作品のフライヤーや情報見て「これも行こう」と簡単になりやすい。
私がこれでした。
だから、この頃に無料配信やトーク配信がたくさんあったのは、冷めないための対策の1つだったと思います。(5月とかインスタライブ多かった…)
そうしてても、配信は配信。
毎月、毎週観劇したくてたまらなかった私は
2.3ヵ月に1回でいいかなと、このままゆっくり離れるのかなと一抹の寂しさを抱えていました。
そんなときに、コロナ後初観劇をしました。
観た理由は、PVがよかったこと、好きな俳優が多かったこと、推しがいたこと(これ大きい(笑))。
色々悩んだけど、後悔したくなくて観劇しました。
(心のどこかで、「推しを観るのは最後かもしれない」と思っていました)
厳格化した入り口。
会場内は私語がなく、聞こえるのはパンフをめくる音と鞄を開ける音のみ。
いかに非常事態なのか容易に感じとりました。
そして、幕が開いたとき、私は心が震えました。
流れる音楽、発せられる声、動き、汗、すべてがそこに人がいる、と感じさせてくれました。
制約の多い中、稽古をしてくれて、試行錯誤の上での演技をしてくれている。
それは映画にも、テレビにも、漫画にもない、そこに人がいるからこそ、生だからこそ伝わるもの。
すっかり忘れていた。
私が魅了されたのはこれだった。
無駄かもしれない、別にお金を使った方がいいのかもしれない、
それでも舞台が好きなんだ。
人ってこんなに出来るんだ、人ってこんなにすごいんだ、と初めて観たときの感情を思い出しました。
推しも本当にかっこよかった。
笑う仕草も、表情の微妙な変化も、悔しがる姿も
目が離せませんでした。
この人の演技がもっと観たい、他の役も観たい、と思いました。
結局、推してしまうのです。
観劇後、「よかった…!よかった…!よかった!」としか言えませんでした(笑)
(「(上演中できて)よかった。(作品)よかった。(推しの演技)よかった。」)
まぁ、色々御託を並べても結局は舞台に戻ってきたわけで
キャパ半分の当分は、厳しいでしょう。
それでも、少しでも多くの作品が上演されますように
私も微力ながら関わりたいと思います。